みくさんぽ。

あのシスター。えっと、ルフィア？ルフィナ？
･･･まあ、なんでもいい。とにかく、あのシスターがなんであの試合後あんなにキレたのか俺は旅の移動(連れて行ってもらってる)の間に考えていた。
宿屋で休憩してた時、雑種の奴はなんだかよくわからんけど、困った顔してたし、妖精は呆れた顔をしていた。
俺はなんか、言っちゃいけない事を言ってしまったのか･･･？
クソッさっぱりわかんねぇ。
「･･･おい、妖精」
俺は妖精にだけ聞こえるように小さいな声で呼びかけた。
「なに？どうしたのよ。」
「あのよ、なんであの時シスターはあんなに怒ってたんだ？」
俺の問いに妖精はまた呆れた顔をした。
くそッ、なんか無性にムカつくぞ･･･ッ！
いや、でもまて俺。ここで怒ったら妖精まで怒って原因がわからずじまいになっちまう。
冷静になれ俺。
そうさ、俺様はいつだってクールな貴族。
ハッ！
そ、そうだ、なんで俺こんな凹んでんだよ。
この俺様が考え込む必要が、はたしてあんのか･･･？
いや、ないね。
うん、ないに決まってる。
フフ･･･。
「アーッハッハッハッハ！」
「わっ！ちょ、ちょっと急に何笑ってるのよ！」
そうさ、俺よ。
いちいち小さなことを気にする必要なんざないのさ。
だって、この世の中。

俺様を中心に回ってるからな！！

チラッと妖精のほうを見るとまた呆れた顔をしてやがった。
ていうか、小声で「やっぱ、こいつイタい奴なんじゃ･･･」とかいいやがった。
ムカつくから後でそこらへんの草を無理やり食わせてやろう。


･･･まあ、一応これからは発言に注意するか。