2010 |
01,04 |
«探索五日目»
「練習試合募集・・・ねぇ?」
こんなの参加してなんか意味あんのかよ。
・・・いや、待てよ?
ここで俺様が目立てば・・・
こ、これは・・・
「使える・・・使えるぞ・・・」
俺様活躍する
↓
キャー!チェスサーン!!
↓
俺(私)を下僕にして下さい!!
↓
結果:俺様大勝利
フ・・・フフ・・・
「アーハッハッハ!」
俺様ってばやっぱ天才すぎるだろ・・・!?
これは・・・これは使える・・・ッ!
名づけて
「『チェス様下僕にして下さい』大作戦ッ!!」
よし・・・
俺様の愛すべき未来のげb・・・基、家来候補を見つけるために俺様もメンバー募集するかッ!
―――
――
…
募集に書いた集合場所には、さっき俺の武器を作った変な女と小さい変な妖精がいた。
「・・・キキ、この人が練習試合で組むチームの人?」
ちび妖精が、怪訝な目で見つめ、隣のポニーテールの女に話しかける。
「こら、ララ失礼だよ。また、会ったね! 私はキキ、えっと種族は色々混ざってて・・・まあ雑種ってところかな? とりあえず、よろしくね!」
ポニーテールの女は笑いながら俺に自己紹介をした。
なかなか、礼儀の良い奴だ。
気品のある俺様も一応認めてやろう。
つか、雑種って何だ?
「俺は、シュバルツ家嫡男、フランチェスカ=シュバルツだ。チェス様、ご主人様、主様、って呼ぶことを許可してやる」
き・・・。
決まった・・・。
びしっと決まった。
フフ・・・きっと、俺様のあまりに優雅で気品とカリスマが備わった完璧な自己紹介にこいつらも完全に惚れちまったろうな・・・
つ、罪な男だよ俺様ってば・・・
「ちょっ、キキ!やっぱ、こいつ痛いヤツよ!」
「こ、こらララ!失礼なこと言っちゃダメだってば!」
訂正。
どうやら、外したらしい。
フ・・・フフ・・・どうせ庶民ごときには俺様の素晴らしさは伝わらないんだよ・・・。
「・・・まぁ、いい。心の大きい俺様はそのちび妖精の暴言を許してやる。 ありがたく思えよ、ツルペタ妖精ッ!!」
「さ、最低だァー!」
えっと、二人の名前は・・・なんていったか・・・まぁ、「雑種」と「妖精」でいいな。うん。
にしても
「・・・おい、雑種。もう一人まだか? こ、この俺様を待たせるとは良い度胸じゃねぇか・・・」
くそっ・・・俺を待たせるとか・・・庶民の癖に生意気だろ・・・。
開始時間まであとちょっとしか!!