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みくさんぽ。

False Island(通称:偽島)の更新記録とかを書いていく日記。気が向けば普通に日記書いてるかも。
2017
09,25

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2010
06,17
ルフィナさん達は悪い人達なんです!!!
うそですけど(。・`ω´・。)


いつもの遺跡外。
だが、いつもと違い・・・いや、最近遺跡外に戻ってくると苛立ちが募るばかりだ。
しかし、そんな苛立ちをよそに腹は減る。いや、苛立つから腹が減るのか?
どうせ向かう先はいつものバーだ、簡単な食事を済まして、すぐ遺跡に戻ろう。
バーのドアを開けると軽快にベルが鳴り部屋全体に木霊してるのではないかと錯覚する。
「よ」
「あら、いらっしゃいチェス君」
いつものように連翹がにこやかに話しかけてくる。いつものように、目が怪しく光り怖いが。
カウンターの席に座り料理を注文する。
連翹はなれた手つきで調理している。大したもんだ。
ずっと自国の料理しか食べらことがなかったせいか、この島に来て色々な国の料理が食べれて味の好みが変わってきたのかもしれない。
香草の焼いた仄かな香りが鼻腔をくすぐり心が落ち着いてくる。この匂いを嗅げば苛立ちなんてすぐ忘れてしまう。いや、匂いで食欲がさらに膨れ上がったせいだと思うが。
料理ができ、連翹が運んでくる。やはり、近くで匂うとさらに良い匂いだ、よだれが出そうになる。
一心不乱に食事をとっているときにふと気付いた。
「あれ? おい、連翹。あのいけすかねぇ眼鏡とシスターの野郎いねぇけどどっかいってんのか?」
俺の質問に一瞬連翹の顔がこわばったように固まった。が、すぐにいつものやわかい表情に戻り質問に答えた。目が怖いが。
「さぁ? 竜眼なら上にいるけど、紅榴は・・・まぁ、買い物にでもいってるんじゃない?」
へー。と、我ながらそっけない返事をする。
なんか、あいつ最近俺のこと避けてないか? 別にかまわないが、言いたいことがあるならはっきり言えよ。と、考えてしまう。

料理を済まし、店から出て行こうとすると、奴が出てきた。そう、いけすかない眼鏡事、竜眼だ。
どうやら、俺は眼鏡をかけた人間とはことごとく相性が悪いらしい。
「やぁ、チェス君」
声だけでうんざりしてしまう。
こいつの目はなんだか、全てを見透かしてそうな気がして本能的に苦手なのかもしれない。
「少し君に紹介したい人がいるんだけど、時間はあるかい?」
いつも以上に変にかしこまった態度。なにか裏があるのではないか?と、勘ぐってしまう。
竜眼は後ろにいる男3人を俺に紹介する。男たちは笑顔で握手を求めてくるが・・・なんというか目が違う、底が見れない深い泥のような混沌とした目。
「・・・何だよ」
警戒心むき出しで対応する。男たちは、丁寧に接してくるが、やはり信用ができない。
やがて、一人の男が小声で「ここでは少しお話しにくいので店の外で」と、呟いてきた。
いよいよもって怪しい。断ってもよかったが、以前からここの面子には色々世話になっているので・・・まぁ、たまには、奴らの顔を立ててやるのも悪くない。
「ああ、いいぜ。でも、俺は意外にも多忙だからすぐに終わらせてくれよ?」
男らを先導し先に店からでた。

案内され、連れて来られたのは港。相変わらず賑わってるな。
この島いったい全員で何人くらいいるんだ? って、そういえば
「竜眼。お前、この島にどうやってきたんだ?」
竜眼に話しかけたつもりが、後ろを振り向くとすでに竜眼の姿はなかった。
あれ? と、周りを見渡すがすでに奴の姿はない。
俺に用があると来た男達に聞こうとするが、彼らは先ほどのような笑みを浮かべていなかった。
いやな予感がする。
彼らの先ほどのようなにこやかな表情が嘘のように変わり、さっき受けた冷たい淀んだ目の印象が、目だけではなく表情全てに伝染している。
「・・・で、あんたら、こんな所まで連れて来て用ってのはなんなんだ?」
臆してるのを隠すように、なるべく冷静を装って話しかける。
男達は、俺の話を聞き小さく笑った。どうやら、隠したつもりだったがバレバレだったらしい。
だが、バレたのがよかったのか・・・逆に少し冷静になれた。
「いや、簡単な話さ。俺達はね・・・君のおじい様であるシュバルツ卿からの依頼で本国クールラントから遥々とやってきて、用がある君をここまで呼び出したのさ。
君も・・・あの店で友人である竜眼さんに連翹と言ったかな? 彼らにシュバルツ卿の依頼内容を聞かれてもよかったかい?」
チッ、嫌味なほど丁寧に話しやがる。
ふん、気をつかって・・・ね。絶対建前に決まってるだろ。
内容を聞く前に相手の素性を知り、知った上で信頼できるか判断する。
「へぇー・・・爺様がねぇ・・・つかよ、お前ら一体何者だ? 答えろよおっさん」
俺の問いに男は愉快そうに笑う。
「クク・・・なぁに、我々は単なる盗賊ギルドのものさ」
何? うちの国にそんなきな臭い組織あんのか?
「あるに決まってるだろ? 我らの国が規律に守られた軍事国家だから・・・だから、そんな組織があるはずがない。なんて考えたのか?」
俺が答える前に、男は話し出した。一瞬俺が考え込んだ表情をみて、丸分かりだったらしい。
「・・・ああ、そのとおりだよ。そんな組織存在するってんなら騎士団の奴らに直ぐ排除されるはずだ」
男の笑いはさらに大きくなり、彼の部下なのか後ろの二人もついに釣られて笑い始めた。
「クククク・・・あのシュバルツ卿のお孫さんって言うからてっきり、冷たい人間らしからぬ奴だと想像していたが、なかなか愉快な事を言うねぇ」
くそ、苛立つ。もう、盗賊云々はいい。それより本題だ。
「・・・で、だ。おっさん、用件ってのは何だ。話せ」
先ほどは愉快に笑っていたが、一変。薄気味の悪い笑みを浮かべた。

「クク簡単な用件さ。君を屋敷に連れ戻す・・・いや、保護しろって依頼があったもんでね」
なぜ盗賊ギルドなんかに依頼するんだ、信用できるはずも無い。
って、なるほど。俺が家出した事を白のジジイや他の連中に気づかれたら、俺が消される可能性があるから・・・。
なるほど、隠したい用件だからこそこいつ等に依頼したのか。
全く、相変わらず過保護な爺さんだ。
そもそも、そんな事言われて素直に帰るとでも思ってるのか?
「俺は帰らねぇよ、てめぇらとっとと国に帰れ。さっさと俺の視界から消えうせろ」
そう言い、宿へと戻ろうとする。
が、すでに道は男の仲間の二人が塞いでいた。
「おいおい、それがこれから、保護しようって奴の態度かよ、おい? どうせ、俺を誘拐なりして金をたんまり強請ろうって魂胆だろ?」
男を挑発するように言うが、男は怒るどころか正反対に可笑しそうに再び笑い始めた。
「そんな事するはずがないだろ? 君の爺さんは我々のお得意様だからねェ、こんな事で信頼を損なうわけにはいかないさ」
何? どういうことだよ。
「何度も言わせるな、君のおじいさんは我々のお得意様なのさ」
・・・爺様、裏でこんな奴ら汚い連中使って色々してやがったのか。

「それより、チェスカ君。君、なんでここに居る事がバレたのか分かるかい?」
どういうことだ? と、口に出そうになるが、男の歪な笑みを見て心臓がバクバクと激しく鼓動しはじめた。
「クク・・・さっきの君の言うところの竜眼さんが所属している盗賊ギルドの情報さ」
は・・・?
おい・・・。
「・・・ちょっと待てよッッ! どういうことだ、意味わかんねぇよッッッッ!」
あいつら・・・だって、あいつら教会で働いてンだろ?
まさか、あいつら俺様に・・・嘘を?
男は絶望に染まって行く様が楽しいのか、彼らの笑いが収まらない。

「『フランチェスカ』君」
やめろ。
「君はね」
聞きたくない、やめろよ。
「仲間・・・いや、友人の彼らに」
頼む・・・やめてくれ・・・。

しかし、彼の舌は止まるはずもなかった。

「売られたんだよ、銀貨50枚でねェッ! ヒャハハハハハハハハハハハハハハッッッッ!」

男達の悪魔染みた笑い声が脳全てを揺さぶるように木霊する。
やめろ・・・嘘にきまってる。
だってあいつら・・・竜眼はいつも胡散臭かったが決して悪い奴ではない。それくらいわかってる。
連翹もいつもベタベタしてきて気持ち悪いが、いつも何かと俺をかばい味方してくれた。
それに、シスターは・・・ずっと、ずっと組んできたんだぞ・・・? あいつが、あいつが裏切るはずが・・・。
今まで味わった事のない感覚だ・・・苦しい。
ありとあらゆる感情が混ざり、体の中が混沌に満ちている。
これが、裏切られたって感覚か。俺にもそんな感覚持ち合わしてたんだな。
ずいぶんとまぁ、人間らしい感情を持ってたもんだ。自分でも驚きだ。
なぜか、分からないが体に力が入らないし、うまく息も出来ない。まるで、仄暗い水の底をもがいているような奇妙な感覚。
いくら立ち上がろうとしても立ち上がれない。
足がどこにあるのかもわからない、全身の神経がおかしくなったのか、はたまた精神そのものがおかしくなったのか感覚がまるで無い。
息もうまく出来ない。
クソ・・・クソ・・・ッ。
「クク・・・あのシュバルツ卿の秘蔵っ子と聞いていたから、てっきり暴れられるなり抵抗するもんだとばかり思っていたが・・・
フン、こんな話聞いてストレスで過呼吸を起こすなんて・・・たいした事のない。所詮貴族のガキだな」
遠くで男の声が聞こえるがどうでもいい。
視界が水に墨が広がっていくように黒い闇に染まっていく。
「運べ」
遠くで男の声が聞こえた気がし、同時に誰かに持ち上げられた。まるで道具のように扱われてる気がしてなんだか、妙に虚しくなる。


見慣れぬ屋根が俺を迎える。
妙に汚い。いや、汚い所じゃないボロボロだ。
体も少し揺れている。どうやら、船の中に運ばれ・・・なるほど、気を失ってる間に監禁されたってことか。
立ち上がるとジャラっと金属の擦れる無骨な音が聞こえた。
・・・左足が鉄格子に鎖で繋がれている・・・か。
今の自分のあまりに滑稽な姿に思わず笑ってしまう。
俺はずっと、どこかに縛られながら生きて行くのか。
生まれた時から爺様に縛られ。それが嫌で・・・自由が欲しくて。誰かに縛られるのが嫌でこの島に来たというのに、結局ここでも俺は縛られる運命。
ククク・・・滑稽だ。本当に滑稽だ。
もう、抗う力もない。
腐り所々黒かびの生えた汚い床に寝転がり屋根を見つめる。屋根もやはり、腐っている。
壁に居たっては元々ボロボロの船に合わせてこの島に来るまでの長旅で海水にやられ少し隙間の見える穴さえある。
穴からは少し前までは見慣れたはずの島の町並みが見える。船内に差し込む光の角度と影からほんの少し・・・数十分しか経っていないことがわかった。
だが、少し前まであそこに居たというのに遠い記憶のように感じられる。
何も考えたくない時ほど色々と思考が浮かんでくる。
そういえば、儀式だ。
あの爺様に貰った短剣を失った後一度儀式をしただけで結局やってないな。
戦闘用の短剣で試してみたが、どうも様子がおかしい、傷の治りも遅い。
・・・待てよ? 傷の直りが遅いのは、あの戦闘用の短剣が悪いんじゃない、爺様に貰った短剣の・・・そう、ある種の魔力があり治癒能力を一時的に高めてんじゃねぇのか?
そもそも、俺はなんで儀式なんてはじめたんだ? 必死に思い出そうとするが、思い出せない。まるでその部分だけ黒い霧がかかってる様に。
何で儀式を続けていたんだ? 爺様にしろと言われたからだ。
神を信じているか? ああ、信じているさ。今は不思議と憎いがな。
なら、お前の行っている儀式は、一体誰に対しての儀式なんだ? ・・・しらねぇよ。
一度だけ、剣術指南役だったヴェラに、儀式をしているか。と、聞いた事があったがヴェラはそんな事したこともなければ、聞いた事もないと答えた。
続けて、それは本当に神に対してなのか? と、必死に俺を問いただしてきた。子供だった俺は、それを爺様を馬鹿にしていると感じ必死に否定した。
今思うとおかしい。
どうして、今まで気づかなかったんだ? いや、なぜそんな事を考えれなかった? そして、今なぜ考えられる?
・・・仮定の話だが、あの短剣には、爺様の都合の悪い思考をした時に強制的に停止させる力があるんじゃないのか?
あの短剣の時のみ傷の治りが早かったのも、何か魔力がこめられていた証拠じゃないのか?
もし、魔力がないと言うのなら儀式の時の術式にその効果があるのか? いや、違うね。
それならば、別の短剣でも儀式をすれば直ぐに治癒されてたはずだ。だが、傷の治りは遅く普通に傷ついた時と同じ速度で直っていった。
ならば、敵をあの短剣で倒した時どうだ、治癒されたか? いや、していない。
なるほど、治癒は儀式中の術式+爺様から貰った短剣が揃って初めて効力が発揮されるって事か。
つまり、結論とすると、あの短剣には・・・高速治癒・そして、思考統制の魔術がかかってると言う事になる。
その他にも何かかけられているかもしれないが、今は分からない。

そんな儀式をなぜ、俺はやらされていたんだ? そんな短剣をなぜ俺に常に肌身離さず持っていろと強要したんだ?
なぜ、それを俺に爺様はやらせていた? なぜ、都合の悪い思考をさせなかったんだ?
そもそも、なぜ本邸の離れの屋敷に俺を軟禁していたんだ?

導き出される結論はひとつ。
・・・つまり俺はある種の生贄だったと言う事か。
本当に本の中のフランチェスカと同様に親族の都合の良い様に扱われていたと言う事か。
情けなくて、悲しくて、力を全てなくしそうになる。
だが、今ここで全てを投げ出しては本当にフランチェスカの用な悲惨な運命が待っているだけだ。
思考を止めるな、思考を進めよう。自分にそう言い聞かす。

短剣を失ったのはいつだ? 前回遺跡から戻ってきた日だ。
何か変わったこと無かったのか? いつもみたいに料理を食べると、直後に眠りへと落ちた。
・・・なるほど、短剣はあいつらの誰かが何かしらの理由で盗んだという事か。
そう言えばあの盗賊のおっさんも言ってたな、あいつら盗賊だって
盗賊か、俺はそんな奴らの中で気を許して毎回足を運んでいたわけか。
懐のポケットの中の財布を確認する。と言っても、PSではなく外の貨幣をだ。
この島に来るまでは、貨幣の価値が分からなかったが、金貨一枚で相当あるらしい。つまり、当初はこれっぽっちと言ったが、正確にもこんなにも入っていた。だったらしい。
確認するが、中身は着たときと同じ。金貨4枚に銀貨が少し。なるほど、こっちは盗まれていなかったか。
まぁ、あの短剣を盗んだおかげで、今こうやって色々と思考を深める事ができた。
その事については、一応感謝してやろう。だが、俺を売ったのは確かだ。

俺は、そんな人を生贄にする様なジジイの元へのうのうと帰って行くのか?
俺は、自分を売った奴らをみすみす見逃して屋敷へと戻るのか?
そして、俺は運命を変えずに・・・自由を得ないまま帰ってしまうのか?

きっとシスターや竜眼も今頃銀貨見つめてニヤニヤ笑ってるぞ?
あいつらを・・・一発殴らないまま諦めて帰るのか?
そうだよな、諦めるはずがないよな、諦めれるはずがねぇよな。
ならば、決まりだ。
さぁ、一丁運命を変えてやるか。

・・・でも、その前にこの船から逃げ出さないとな。
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1988/12/28
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大学生という名の自宅警備員
趣味:
読書 音楽鑑賞(メタル・クラシック・洋楽パンクロック)
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